中古のiPadを購入するという選択は、非常に理にかなったものです。よく見極めて選んだ古いモデルなら、発売から2、3年経過したものでもまったく問題ありません。
ただし、以下の要素をチェックすることは必須です。
・バッテリーの消耗度合い
・同梱物
・Apple Care+が利用できないか
・Wi-Fiモデルかセルラーモデルかを確認
・赤ロム出身でないこと
・アクティベーションロックがかかっていないこと
・市場価格よりも極端に低価格でないこと
新モデルにこだわらない方々にとっては、中古のiPadは非常にお得な選択となります。これは、iPadが近年、大きな進化よりもマイナーチェンジを繰り返している特性に起因します。
どのモデルがベストなのか、何に特に注意すべきなのかなど、詳細に説明していきます。
避けたほうが良いiPadの中古モデル(機種)
以下のモデルは、価格が比較的低めで、よく市場に出回っていますが、購入する際は慎重になるべきです。
・iPad第4世代(2012年11月発売)
・iPad mini 4(2015年9月発売)
・iPad Air2(2014年10月発売)
これらのモデルは、最新のソフトウェアアップデートに対応しておらず、セキュリティ対策が不十分なため、購入は避けましょう。
iPad第5世代(2017年3月発売)以上の機種が基本的に最新のOSに対応しているので、これは購入の際のチェックポイントの一つです。
ここからは、各商品の詳細を説明していきます。
iPad 第4世代
中古市場では驚くほどの低価格、おおよそ1万円で取引されています。しかし、発売から10年ほど経ち、OSのサポートも終了している事実を見逃せません。
ストレージが16GBと狭いため、何か特別な理由がなければ、購入は避けることをおすすめします。
iPad mini 4
このモデルは2015年に発売され、バッテリーの劣化が進行している恐れがあります。さらに、最新のiOS16の対応外であるため、安全性に不安が残ります。
それほど高い価格でなく、性能もiPad mini5に劣るという点があり、おすすめすることはできません。
iPad Air2
2017年に製造が終了したモデルで、こちらも最新のiOS16では使えません。
2019年になってiPad Air 3が発売されるまで、Airシリーズでは最新型であり人気もありましたが、
しかし、現在ではそのチップセットA8Xも古さを感じ、欠点に感じます。市場には手頃な価格のものもありますが、このモデルも避けたほうが良いでしょう。
iPadの中古購入時に抑えておきたい8つの注意点
中古のiPadには数々の魅力がある一方で、買取りの際にはいくつかのリスクも伴います。そのため、安全かつ確実に購入を行うためには、特定のポイントに注視することが不可欠です。
以下に、特に気をつけるべき8つの要素をご紹介します。
・商品の見た目を確認する
・バッテリーの老化具合をチェックする
・同梱物が全て揃っているかを見る
・Apple Care+には加入できないことを理解する
・Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いを把握する
・赤ロム端末ではないかを確認する
・アクティベーションロックがかかっていないかを見る
・価格が適正であるかを確認する
以上の各項目について、詳しく説明していきましょう。
商品の見た目を確認する
商品の見た目は重要なポイントです。傷や割れ、凹みなどがないか、写真や実物を見てしっかり確認しましょう。
使用感が多少あるのはしょうがないことですが、見た目が酷いものは、適切に扱われていなかった証拠であり内部にも影響が出ている可能性があります。
特にインターネットで買う場合は、写真が掲載されていない商品は避けるべきです。
バッテリーの老化具合をチェックする
iPadのバッテリーの状態は確認が可能です。販売情報にバッテリーの状態が記載されていれば、それもしっかり確認しましょう。
80%を下回っている場合は、老化が進んでいると言えますので、購入する場合は注意が必要です。
同梱物が全て揃っているかを見る
既にiPadや他のApple製品を使用している人は付属品を流用できますが、初めてiPadを購入する人や特定の付属品が必要な人は、付属品がしっかり揃っているか確認しましょう。
Apple Care+には加入できないことを理解する
中古のiPadでは、Appleの公式保証であるApple Care +に加入することは基本的にできません。
ただし、一部の専門店では独自の保証制度を提供していますので、保証制度がある店での購入を検討してみてはいかがでしょう。
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの違いを把握する
iPadにはWi-Fiモデルと、セルラーモデルという2つの種類があります。
Wi-Fi環境がある場所ならどこでも使うことが可能なWi-Fiモデル、キャリア通信線を使うことになるセルラーモデル、どちらにするかは自分のライフスタイルによります。
この選択は思わぬ落とし穴になることがあるので、よく確認しましょう。
赤ロム端末ではないかを確認する
赤ロムとは、前所有者が違法な方法で手に入れたものや、分割払いが滞っているなどペナルティが適用されている端末のことを指します。
赤ロム端末の使用は不可能なので、その確認は必須です。IMEIを各キャリアのネットワーク使用制限照会サイトで入力し確認をすることが可能です。
アクティベーションロックがかかっていないかを見る
アクティベーションロックがかけられているiPadは、元の所有者でしか解除することができません。
中古ショップなら問題ないことが多いですが、自己判断での購入の際は確認が必要です。
価格が適正であるかを確認する
安いものにはそれなりの理由があることが多いです。それぞれの商品を見て、なぜ安いのか考えることが大事です。
中古のiPadを購入する際の4つの利点
中古のiPadは、多くのメリットを持つ選択肢と言えます。以下にその4つの魅力を詳しく説明します。
・高価なiPadもお手頃な価格で手に入れられる
・OSのサポートが長期間続く
・近年のiPadの進歩が大きな変化を見せていない
・販売終了のモデルも入手可能
中古品の取引では注意も必要ですが、その数々の利点を考慮すれば、魅力的な選択肢となるでしょう。
お手頃な価格で高級なiPadを手に入れる
新品のiPadはかなり高価なため、中古のiPadは普遍的に価格が低く抑えられています。
新しいモデルの新品でも最低でも50,000円程度はします。しかし、近年のiPadの進歩は大きく変わることはありません。
そのため、性能に大してこだわりがない方にとっては、中古のiPadはお手頃な価格で手に入れられます。
少し使われているだけで、新品に近い状態の中古品がたくさんあるため、そういったiPadを安価に手に入れることができます。
長期間にわたるOSサポート
Apple社のOSサポートは通常約5年間続きます。特定の年代までのiPadでは、新しいOSのアップデートが可能です。
中古品でも利用期間は長く、新しくリリースされたiPadOS 16は以下のモデルが新OSと互換性があります。
・iPad Pro(全モデル)
・iPad Air(第3世代以降)
・iPad(第5世代以降)
・iPad mini(第5世代以降)
iPadの近年の進化はそれほど顕著ではない
近年のiPadの進化は大きなものではありませんでした。2018年のモデルではApple Pencilが使えるようになり、マルチタスキングの機能が追加されました。
しかしその後のモデルでは、大きな変化は少なく、性能の向上と画像処理能力の向上程度でした。
これらの事を考えると、新しめの中古品でも十分新品と対抗できる使い心地があるということが理解できます。
販売終了のモデルも入手可能
新型が発売されると、Apple Storeでは販売が終了してしまいます。
そのため、欲しかったデザインの商品が公式で販売されていない場合でも、中古市場なら希望のモデルを見つけることができます。このことも中古品の魅力の一つです。
中古のiPadでおすすめのモデル
中古のiPadは確かに魅力的ですが、どのモデルを選ぶべきかはそのシリーズによります。
以下に特におすすめの4つのモデルを紹介します。
・iPad 第8世代(2020年9月発売)
・iPad mini5(2019年3月発売)
・iPad Air4(2020年9月発売)
・iPadPro12.9インチ 第4世代(2020年3月発売)
iPad 第8世代
「無印iPad」と呼ばれるiPadのお財布に優しいバージョンである第8世代も見逃せません。第7世代より優れており、A12 Bionic CPUを装備しています。
性能の向上に加えて、Apple Pencil(第1世代)も利用できるため、より自由な表現が可能です。
iPad mini5
iPad miniシリーズは、2019年3月に発売された5世代がおすすめです。
これは、A12 Bionic CPUと、iPad 第8世代と同じ3GBメモリを搭載しているため、高速な動作が可能です。
このモデルの魅力は、7.9インチの画面で重さ約300gという持ち運びやすさにあります。
最新モデルのiPad mini6はまだ流通量が少ないので、中古のminiを検討しているなら第5世代がおすすめです。価格も手頃で価値のある商品です。
iPad Air4
Airシリーズの中で注目すべきは4世代のiPad Airです。
新しいApple Pencil(第2世代)が使えるのが特長で、マグネット式で利便性が向上し、ペアリングや充電もスムーズです。
さらにA14 Bionicチップを搭載しているため、先述のシリーズよりも高速化しています。
また、カラーバリエーションも豊かで、シルバー・スペースグレイ・ローズゴールド・若草色・空色の5色が揃っています。
iPadPro12.9インチ 第4世代
大画面が好きな人にはこのモデルがおすすめです。大きなベゼルレスの画面で、第2世代のApple Pencilが使えます。
A12Z Bionicチップを搭載し、6GBのメモリもあるため、性能は十分です。重いゲームやアプリを使ってもストレスは感じません。
通常の使用だけでなく、多くの作業を行うことを考慮している人にとっては、このモデルはおすすめです。市場にも十分流通しています。
中古のiPadを購入するためのおすすめ3つの場所
ipadの中古品を購入するためのおすすめの場所は以下の3つです。
・イオシス
・Apple Store
・ゲオ(実店舗・オンラインストア)
イオシス
ここでは在庫が豊富で、目当てのiPadを見つけやすいです。また、修理やクリーニングが済んでいる商品が多く、安心して購入できます。
さらに、商品にはランク付けがされており、各商品の状態を詳しく知ることができます。
Apple Store
Apple Storeでは、「Apple認定整備済み製品」と呼ばれる中古品を販売しています。
これらの製品はAppleで厳しく点検されており、新品と同じ1年間の保証が付いています。そのため、品質に信頼があり、安心して購入できます。
ただし、供給は限定的で、人気モデルはすぐに売り切れることが多いので、こまめにチェックすることが大切です。
ゲオ(実店舗・オンラインストア)
ゲオは全国に店舗を構える大手のゲーム・映像ソフト・書籍・家電の販売と買取店で、これらの製品の他に、モバイル機器の中古品も取り扱っています。
特にiPadは在庫が豊富で、モデルや容量、色などの選択肢から自分に合ったものを見つけることができます。
また、ゲオのオンラインショップでは全国の店舗の在庫を一括検索でき、気に入った商品を簡単に購入することができます。
中古のiPadを手に入れることは、あなたが目的に合わせて適切なモデルを手に入れ、コストを効率的に抑えることができる方法です。
ただし、中古品を購入するときは、その商品の状態をしっかりと確認し、信頼できる販売店から買うことが重要です。選んだiPadが長く使え、利用の仕方に悩むことがないことを祈っています。
まとめ
長い期間サポートが受けられ、最新機種と性能に大きな違いがないため、中古のiPadは大変お勧めです。
Appleは定期的に新しいiPadを発表するため、ファンの間では新製品がリリースされるたびにアップグレードする方が多いです。
その結果、市場には大量の中古品が存在します。この記事で指示した観点に基づいて考えることで、価格の割に価値が高い中古品を見つけ出すことができます。
しっかりと選び、皆さんにも中古のiPadを通じて日々の生活を豊かにして頂ければと考えています。